「なんだかボリュームがなくなってきた」と感じ始めたらそれが女性の薄毛の特徴といえるでしょう。 一般的に男性の「薄毛」は、「ハゲ」を連想しますよね。 では、女性の「薄毛」というと、ハゲというよりは、髪全体がボリュームダウンしていくイメージを持たれると思います。 同じ「薄毛」なのに、なぜ男女でイメージが異なるのでしょうか。それは、男女の薄毛の進み方が異なるからです。 その理由を探ってみましょう! 女性の薄毛の症状で最も多いのは、全体的に薄くなる「びまん性脱毛症」。 女性型脱毛症とも言われています。びまん性とは、広範囲に広がっているという意味です。 脱毛症状が頭髪全体に進んでいき、全体的に薄くなるのが特徴的です。分け目やつむじが目立つようになり、「ボリュームがなくなった」 と感じるのは、このびまん性脱毛症によるものなのです。 男性の薄毛の症状は、額から脱毛が進むM型脱毛症、頭頂部から脱毛が進むO型脱毛症、M型とO型が合わさった複合型があり、 いずれも、毛髪がうぶ毛化して抜けおち、頭皮が完全に露出してしまうのが特徴です。これらの症状を男性型脱毛症と言います。 ではぜ、男女の薄毛の進み方に違いがあるのか説明しましょう。 それは、薄毛の進行は、男性ホルモンの影響が大きいのです。 男性ホルモン(テストステロン)は、酵素である5α-リラクターゼと結びつくことによって、 毛髪を生み出す毛母細胞を攻撃するジヒドロテストステロン(DHT)に変化し、その変化によって毛髪がうぶ毛化して、 やがては抜け落ちるといった抜け毛の現象が見られ、新しい毛髪が生えなくなってしまいます。 女性も、閉経後に女性ホルモン(主にエストロゲン)が減少すると、薄毛が目立つようになります。 エストロゲンは、毛髪の成長期を持続させる働きを持つため、これが減少することにより、毛髪が細くなったり、 毛穴から3本出ていた毛髪が2~1本と薄毛になったりします。 また、女性の体内にも男性ホルモンが存在しているので男性ホルモンが働くのが原因で薄毛・抜け毛といった現象が見られるのかも しれません。ただ、男性よりも量が少ないためジヒドロテストステロン(DHT)に変化する量も少なく、 ハゲてしまうまでには至らないようです。
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